初めまして、この記事の筆者でねむ子と申します。今回は、新入社員の私が、休職するまでの体験談をお伝えします。
休職しようか迷っている方が決断できるきっかけになると嬉しいです。
入社してから休職するまでの2021.04~2021.12までのお話です。
詳しいプロフィールはこちら。
✔︎この記事がおすすめの方
・仕事が辛い方
・休職するか悩んでいる方
・休職中のお給料が心配な方
に向けて、下記内容をお伝えします。
✔︎この記事でわかること
・入社から休職するまでの話
・休職してもいいの?私が休職を決断した理由
・休職中もお給料は貰える!休職するなら知っておきたい制度
入社から休職するまでのお話
筆者は2021.12月から約1ヶ月間休職しました。休職までの流れは、下記の通りです。
◇入社から休職までの流れ
2021.04 入社
2021.05~研修終了、本配属
2021.11 出勤が辛くなり、休職を考える
2021.12 休職
入社から8ヶ月で休職しました。学校や部活動をほとんど休んだことがなく、まさか自分は休職するなんて想像していませんでした。
今、休職を考えているみなさん。筆者の経験と自分と照らし合わせながら、休職するか決断してみて下さい。
入社(2021.04~)
2021.04、楽しい大学生活を終え、コロナ渦の中で新入社員になりました。
週5勤務や早起きに不安になりながらも、同期と共に新入社員研修を乗り越えました。
研修は大変でしたが、そのおかげで同期との絆を深めることができました。
本配属(2021.05)
研修が終わり本配属になりました。同期との別れ、不安と緊張でいっぱいでしたが早く業務を覚えようと、毎日必死に仕事をこなしました。
慣れないパソコンや人を管理するという立場に辛くなることもありました。ただ、この頃は日々の業務を覚えること・こなすことに必死だったので、気づけば勤務終了時刻になっていました。
休日に家族や友人、恋人と過ごすことをモチベーションに、日々の仕事を乗り越えることができていました。
出勤が辛くなり、休職を考える(2021.11)
1人で出来る仕事が増え、周りが見え始めた頃に異変はおきました。そして約2週間後に、休職することになります。
✔︎休職前に起きた異変
①常にネガティヴ思考
②ふとした時に涙がでる
③会社に行けなくなる
特に②・③の症状がある方は、休職することをおすすめします。理由は後ほど述べますが、筆者は③の段階で休職できて良かったと感じています。
異変①常にネガティヴ思考
休職前に起こった異変、一つ目は「何を考えてもネガティヴになってしまう」です。
今までは、忙しくても休日の楽しみを糧に頑張ることができていましたが、仕事を覚え周りが見えるようになった頃から
というネガティヴな感情が出るようになりました。通常であれば、気分転換や転職活動をするなど行動できますが、当時は「何が不安なのか分からない、先に進むのも絶望でしかない。」と、どうすることもできない状況でした。
異変②涙が止まらない
異変、二つ目は「ふとした時に、涙が出てくる」です。
一人デスクで仕事をしていると動機や不安に襲われ、気がつくと涙が止まらなくなっていました。初めは頑張って涙を止めることができましたが、最後は自分の意思では止められないほどの涙を流していました。
この頃から仕事を早退するようになりました。「涙は出るのに理由がわからない。」そんな日々が続きました。
異変③会社に行けなくなる。
異変三つ目は、会社に行けなくなるです。
①・②の異変を感じながらも勤務していましたが、1週間が過ぎた頃、ついに会社に行けなくなりました。
到着が近づくと不安と動悸に襲われ、涙が止まらなくなりました。
この時初めて、休職を考えました。
2021.12 休職
涙がでる、動悸がするという状況の中、仕事を続けていましたが出社できなくなった日、ついに休職を決意し、人生で初めて心療内科を訪れました。休職することは甘えなのではと考えてしまうので、お医者さんに相談して判断してもらおうと思ったのです。
病院に到着し、まずはアンケートを渡され、現在の気分など簡単な質問に答えました。
次に番号を呼ばれてまずはカウンセリングを行いました。ここでは、自分の悩みや不安の原因は何か、どんな状況で辛くなってしまうかなどをカウンセラーの方にお伝えしました。カウンセリングはひたすら涙を流しながら、今に至るまでの状況を伝えました。
最後に、診断室で先生と簡単はお話をしました。筆者はとにかく涙が止まらず、自律神経失調症になりかけているということで、1ヶ月休職するように言われました。この時初めて「休んでいいんだよ」と許してもらえた気持ちになれました。今思えば、心療内科に向かう電車や道、カウンセリング中全て涙を流していたと考えると、休むべきだったと思います。
しかし、いざ休職しようと思っても
甘えなのでは?周りに迷惑がかかるのでは?という考えてしまい、休職を決断できない方もいらっしゃいますよね。
そこで次に
①休職するべき人の特徴と②筆者が休職を決断した理由を解説します。
休職してもいいの?私が休職を決断した理由
休職をしてもいいの?「自分はまだ頑張れる。」「休職なんて甘えだ。」「周りに迷惑がかかる。」と思っているみなさん
休職しましょう!
✔︎こう考えてるなら休職するべき
・周りのみんなはもっと頑張っているから、私もできるはずだ。
・新入社員だから甘えていると思われそう。
・上司に迷惑がかかるのではないか。
・休職したら社会に戻れないのではないか。
上記のように、真面目で周囲への影響を考えやすい人は特に休職することをおすすめします。
ここからは、①休職するべき人の特徴と②筆者が休職を決断した理由を詳しく解説します。
真面目な人ほど休職するべき
休職するべきか迷っているみなさん。結論、休職しましょう。
その理由は、自分が休職してもいいのかと迷っている人の多くは、真面目で自分を追い込んでしまうからです。
会社に行けなくなったその日、私は休職を考えました。
しかし、
・周りのみんなはもっと頑張っているから、私もできるはずだ。
・新入社員だから甘えていると思われそう。
・休職したら社会に戻れないのではないか。
と感じ、休職を決断できずにいました。
ですが、本心と逆らって休職しないのは危険です。
なぜなら、そのまま仕事を頑張り続けた場合うつ病や自律神経失調症になり、仕事や社会に復帰するのに時間がかかってしまう可能性があるからです。
それでは、休職するか迷っている方に向けて「休職した筆者が考える、休職した方が良い人の特徴を3つ」をお伝えします。
✔︎休職するべき人の特徴
①自分と他人を比べてしまう
②休職は甘えだと思っている
③休職後の影響を考えてしまう
①自分と他人を比べてしまう
特徴一つ目は、周りのみんなはもっと頑張っているから、この程度で休むべきではない。など
自分と他人を比べて「自分の方が仕事量が少ないのに、休職していいのか。」「自分より残業時間が多い人はたくさんいるから、もっと頑張るべきだ。」と考えてしまう方です。
確かに、上司や同期が自分よりも多い仕事量をこなす必死な姿を見ると、自分も頑張るべきだしもっと多くの仕事をこなすべきだ。と考えてしまいますよね。
しかし、上司よりも容量良く仕事ができないのは当たり前ですし、人には得意不得意があります。不真面目に仕事を取り組むのは良くありませんが、スピードは人によって様々です。
ですので、自分と他人を比べるのはやめましょう。自己中になっても大丈夫です!上記のように考えている方は、真面目で一生懸命です。休むことは悪いことだと自分を責めないで下さい。みなさんはここまで、十分頑張ってきたので異変を感じている方は、一度自分を休ませてあげましょう。
大変でも仕事をこなせているならOK。仕事が捗らない・ネガティブになる。など、考えこむようになっている方は休職を検討しましょう。
②休職は甘えだと思っている
特徴二つ目は「入社したばかりで休職するなんて、自分が情けない。」「周囲からメンタルが弱いと思われるのでは。」など、休職を甘えだと考えている方です。
確かに、休職をインターネットで調べると、新入社員の弱体化や若者の打たれ弱さを指摘する記事もあります。
お給料を頂いて働いている以上、多少嫌なことや苦手なことがあっても頑張らなくては行けない時もあるので、自分にはできないから仕事をしない。というのは甘えかもしれません。
しかし、会社は誰かが辞めたとしても代わりの人がいますが、自分自身に代えはいません。何もできなくなってからでは、遅いのです。
ですので、転職活動など行動をするためにも休職をして、エネルギーを蓄えてあげましょう。
自身も繊細さんであるため、メンタルが強いとは言えません。周囲の雰囲気の悪さに悲しくなったり、怒られるのではないかとビクビクすることもしばしば。休職してから、改めて自分の性格について理解したいと思えるようになりました。
③休職後の影響を考えてしまう
特徴三つ目は「上司に迷惑がかかるのではないか。」「休職したら社会に戻れないのではないか。」など、休職後のことを考えてしまう方です。
確かに、休職することで自分の仕事を他の誰かが請け負うことになります。また、筆者は学校や部活動をほとんど休んだことがなく忍耐力には自信がありました。そのため「1度休職してしまうとクセになってしまうのでは。」「休職したところで未来は明るくならないのでは。」という不安もありました。
ですが、筆者が休職した期間は超繁忙期でしたが、無事に乗り越えていましたし、1度休職を経験したことで、本当に辛い時はまた休職すればいいんだと、楽な気持ちで仕事に臨めているため、ストレスが減ったように感じます。また、休職中に「今の会社はやめて、転職しよう」と未来の方向性がみえるようになりました。
つまり、自分1人が休んだところで会社が上手くいかないことはありませんし、心と身体を休めることで、今まで絶望を感じていた未来に対して、客観的にこれからどうしようか。と考える余裕が出てきます。
驚くことに、1ヶ月休むと「なぜ仕事が辛かったのか。」「辞めたくなったのか。」を客観的に考えられました。もちろんすぐに行動!はできませんでしたが、次のステップに進むためにも早めの休職をおすすめします!
休職を決断した理由2つ
次に、私が休職を決断した理由2つは、以下の通りです。
✔︎休職を決断した理由
①休職という手段を考えられる内に、するべきだと思ったから。
②会社に迷惑をかけないため。
「休職するか、まだ頑張れるのか」悩んでいましたが、この二つの考え方のおかげで休職を決断することができました。
休職という手段を考えられる内に、するべきだと思ったから。
筆者が休職を決断した理由、一つ目は休職という手段を考えられるうちに、するべきだと思ったからです。
具体的には、身体は動くので仕事を続けることはできるけれども、これ以上仕事をしたら「自暴自棄になってしまう。」「心の回復まで時間がかかってしまうのでは。」と考えました。
休職前は「仕事中に突然涙がでる」「何を考えてもネガティブになる」など、正常な判断をしにくい状態でした。もしこのまま仕事を続けたら、自身の心の疲労すらも感じられなくなり、休職するという判断すらもできなくなるのでは。という考えによって休職することができました。
自律神経失調症になる手前で休職できたことで、休職期間をただ寝て過ごすのではなく、仕事で行けなかった場所や体験をすることができました。久しぶりに自分のやりたいことを好きなだけできたことで、ストレスを発散できました。また、転職活動はできせんでしたが、なぜ仕事が辛くなったのか。分からなくなっていた原因を理解することができたので、今の仕事は辞めるべきだ。とようやく将来の方向性を決めることができました。
周りに迷惑をかけるから。
筆者が休職を決断した理由、二つ目は周りに迷惑をかけるからです。
みなさん、休職したら同僚や会社の迷惑になると思っていませんか?
確かに、休職することで今まで行っていた業務を他の誰かが請け負うため、負担が大きくなります。
ですが、「出社しても早退してしまう。」「常にネガティブな雰囲気が出ている。」状態では、会社に悪影響です。
なぜなら、あなたが早退したため突然業務が増えてしまった・ネガティブな発言で会社の士気が下がる状態では、それこそ周囲に迷惑がかかります。
同僚や上司にとってあなたが休みたいのか、働けるのか分からない状態では、何をしたいのかがわからず、困ってしまいます。突然仕事が増えるし、サポートもしにくいため余計に迷惑に感じているかもしれません。
ですので、周囲に迷惑がかかるため休職しにくいと考えているみなさん、
むしろ休職したいのか続けたいのか分からない、どっちつかずの方が会社にとって迷惑です。休職したいと考えるなら、周囲のことは考えずに休職しましょう。
あなたが休職するとわかれば、同僚や上司も今後は業務量が増える覚悟ができたり、応援要請ができるかもしれません。
自分のために、そして会社のためにも休職しましょう。
心の弱さに悩んでいる皆さん。もしかしたらHSPという性質が原因かもしれません。
HSPが気になる方はこちらの記事もチェック。
休職中のお給料は貰える!休職するなら知っておきたい制度
最後に休職したいけど金銭面が心配で、なかなか休職を決断できない方に向けて
休職中のお給料が貰える、嬉しい制度を紹介します。
「休職中のお給料はもらえるはずがない」と考えているみなさん。
傷病手当金なら、休職中のお給料の3分の2を受け取ることができます!
傷病手当金
病気や怪我で休んだときは傷病手当金が受けられます。
傷病手当金は、病気休業中に被保険者とその家族の生活を保障するために設けたれた制度で、被保険者が病気やケガのために会社を休み、事業主から十分な報酬が受けられない場合に支給されます。(全国健康保険協会)
具体的な内容はこちら
【傷病手当金】
支給される条件:傷病手当金を受け取るには、以下の4つの条件を全て満たす必要があります。
①業務外の事由による病気やケガの療養のための休業であること
仕事につくことができないことについての証明があるとき、支給対象となります。
筆者は、ストレスが原因で病気になり、療養のために休職したので支給対象となりました。
※業務上・通勤災害は労働保険の給付対象になり、傷病手当金は受け取れないので注意しましょう。
②仕事に就くことができないこと
仕事に就くことができない状態の判断は、療養担当者の意見を基に判断されます。
筆者は、心療内科で診断書を頂き会社に提出したことで、仕事に就くことができないと判断されました。
傷病手当金を受け取るなら、病院で診断書を出してもらうのが良いでしょう。
③連続する3日間を含み4日以上仕事に就けなかったこと
仕事を休んだ日から連続した3日間(待期)の後、4日目いこうの仕事に就けなかった日に対して支給されます。
3日間には有給休暇、土日、祝日も含まれます。
例えば筆者の場合は
12/1から休職したので12/1,12/2,12/3→連続する3日間(待期完了)
12/4(土)→4日目なのでこの日から傷病手当金の受給が可能
④休業した期間について給与の支払いがないこと
給与が支給されている間は、傷病手当は支給されません。ただし、給与が傷病手当金の額よりも少ない場合は
その差額が支給されます。
支給金額:休職して4日目から傷病手当金が発生します。
1日あたりの金額=支給開始日以前の継続した12ヶ月間の各月の標準月額を平均した額÷30日×3分の2
つまり、1年以上働いている方は平均月給の3分の2を受給できるということです。
1年以上働いていない新卒の方は
・支給開始日の属する月以前の各月の標準報酬月額の平均
・標準報酬月額の平均値30万円
どちらか低い金額が支給されます。
支給期間:支給を開始した日から通算して1年6ヶ月
申請方法:4ステップで簡単です。
①傷病手当金支給申請書をダウンロード
②被保険者・療養担当者・事業主が用紙を記入
③添付書類の準備
④協会けんぽ・健保組合への支給申請
筆者は会社から申請書を貰いましたが、サイトからダウンロードもできます。
サイトはこちら
まとめ
今回は、新入社員の私が休職するまでの体験談をお伝えしました。
✔︎休職するべき人の特徴
①自分と他人を比べてしまう
②休職は甘えだと思っている
③休職後の影響を考えてしまう
✔︎休職を決断した理由
①休職という手段を考えられる内に、するべきだと思ったから。
②会社に迷惑をかけないため。
休職しようか迷っている方の多くは真面目な方です。
休職による周囲への影響や自分はもっと頑張れると考えているかもしれません。
そんなみなさんにお伝えしたいことは
休職しましょう!ということです。
精神的に疲れている状態では、自分が今後どうするべきか、なぜ辛いのかなど
正常な判断をすることが難しく、考えれば考えるほど気分が落ち込んでしまいます。
休職しても何も変わらないと思わずに、勇気を出して休職してください。
何よりも大切なのは自身の健康です。健康であればまた働くこともできまし、別の道を選ぶことができます。
筆者も休職するまで、とても苦しく絶望的でしたが休職したことで、改めて自分の人生を考えるようになりました。
最後にもう一度、休職するか迷っている皆さん、休職しましょう!勇気がいる決断ですが、一度休ませてあげてください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!質問や感想お待ちしてます。
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